こんにちは、猫猫(まおまお)です。
2019年5月28日放送の日本のバラエティ番組『マツコの知らない世界』で、今日本でブームとなっているタピオカドリンクが取り上げられました!
その放送で紹介された内容について、台湾人や台湾在住日本人、台湾好き日本人などの間で「ウソだろー!」となる発言があったため、データも交えながらまとめてみます。
番組内での“台湾人1日3杯タピオカ事件”
事件、というと少々オーバーかもしれませんが、かなり議論されていたので……。
問題となったのは、マツコの知らないタピオカドリンクの世界での女子大生ナビゲーター2人(たぴりすと。さん)の
- 台湾人は平均して一人あたり1日3杯タピオカドリンクを飲む
- 朝出勤前に買って行って飲む
- タピオカドリンクは日本人にとっての朝の1杯のコーヒーみたいなもの
といった発言。
番組を見た・番組の一部を画像で見た台湾に詳しい人々の間で「そんなの聞いたことない!」、「周りの台湾人は誰もそんなことしてない!」とツイッターでたちまち話題になりました。
私も夫が台湾人ですが、夫は1日3杯どころか1年に1杯も飲んでないんじゃ?というくらいしか飲んでいません。
夫は基本的に「ドリンクスタンドの飲み物は健康に良くない」という考えているので、会社でもらうとかしない限り、自分で買って飲むことはまずありません。
夫は飲まなすぎかもしれませんが(笑)、いくら好きな人でも1日3杯タピオカミルクティーは疑問です。
なお、ドリンクスタンドの飲み物は砂糖の量がハンパないことで有名。
参考までに、700ccあたりに含まれる砂糖を角砂糖に換算するとどれくらいなのかまとめたのがこちらです。
(実際にドリンクスタンドで甘さ調節のために加えられてるのは、多分シロップ状のもの)
全糖 | 約15個 |
---|---|
少糖 | 約10個 |
半糖 | 約8個 |
微糖 | 約4個 |
あと、「朝出勤前にタピオカドリンク」についてですが、台湾のドリンクスタンドは早くて10時とかにならないと開かないところが多いです。
台湾の一般的な出勤時間帯は7~8時頃で、その時間にはドリンクスタンドもやっていません。
家でわざわざタピオカを煮るならともかく、朝からタピオカドリンクっていうのも無理だなと。(あ、一部コンビニでなら買えるかも)
そんな感じなので、この発言には私も「えっ?!?!」でした。
たぴりすと。さん、公式ツイッターで謝罪を表明
番組に出ていた2人はツイッターにアカウント(@tapilist)を持っていたため、発言に疑問を感じた方たちがコメント。
それに対する彼女たちからの返信が以下の通りです。
※ブログで紹介する許可をいただいています。
本題に戻りますが今回私達が1日3杯飲むと発言した件に関しまして誤解を生んでしまい大変申し訳ありませんでした。台北へ旅行に行った際に聞いたお話や実際に台南のタピオカ店の見学をさせていただいた際にタピオカ店の方から伺った話や実際に見た経験から今回はあのような発言をさせていただきました。
— 【公式】たぴりすと。 (@tapilist) 2019年5月29日
ドリンク店(もしくはタピオカを販売しているお店?)の店員さんよ……ウソもほどほどに!!
たぴりすと。さんがきちんと指摘を受け止めて謝罪しているのは偉いな(というとなんだか上から目線かもしれませんが)と思いました。
謝罪せずに開き直って無視することもできるわけですし。
このやり取りで無事、事件も収束したようです。
番組自体はタピオカの粒の特徴をお店別に分類して紹介したり、サラリーマンでも飲みやすいようなタピオカドリンクのおすすめを紹介したりとおもしろかったです。
ツイッターを見ていると、実際に「番組を見てタピオカ買いに行った」という方もいるようでした。
テレビの影響力ってやっぱりすごい!
(だからこそ発言には十分注意する必要がある、とも言えますね)
タピオカドリンクに関する中国語のデータを調べてみた
台湾では文化の一つとなっているドリンクスタンドなので、きっとタピオカミルクティーとかそれ関連のデータがあるはず、と探してみることに。
そこで見つけたのがこちらです。
(本来なら台湾の経済部のちゃんとしたデータを引用するべきなのですが……経済部のサイト内で検索してもヒットせず)
根據經濟部的統計數據,台灣每年賣出約10.2億杯的手搖茶飲,平均每人每年喝下44杯,相當於每8天就喝一杯,數量驚人。春水堂表示,台灣人每年共喝下約1億杯珍珠奶茶,若把這些空杯疊高起來,相等於1,700座喜瑪拉雅山的高度,可以從地表來回外太空250次。
台湾経済部のデータによれば、ドリンクスタンドでのドリンク販売数は毎年約10億杯で、平均して1人あたり1年で44杯飲んでいる計算になるとのこと。
タピオカミルクティーで有名な春水堂の発表では、タピオカミルクティーに限ると毎年約1億杯消費されているということです。
台湾の人口が約2,300万人なので、1億杯÷2,300万人=約4杯/人という計算になります。
ある日本語の記事ではタピオカミルクティーの消費量が約10億杯、となっていたそうなんですが……翻訳間違いでしょうか?
引用した中国語の文章中の「手搖茶飲(手搖飲料とも言う)」はタピオカドリンクに限らず、ドリンクスタンドで売っているすべてのドリンクを指します。
台湾でドリンクスタンドに行ったことがある方は見たことあるんじゃないかと思いますが、ドリンクを作る時、シェイカーに入れて振り混ぜますよね。
それで「手搖飲料(搖は揺り動かすなどの意味)」と呼ばれるようになったそうです。
個人的に好きなのは黒糖タピオカミルク
タピオカドリンクの話題のついでに、個人的に好きなタピオカドリンクをちょろっとご紹介!
私が好きなのは、今も台湾で流行中の黒糖タピオカミルク(※ミルクティーではない)です。
私も夫同様、ドリンクスタンドで飲み物を買うことは少なく、年に1~2回。
買う場合もフルーツ系が多く、タピオカ入りのドリンクはあまり選びません。
でも、黒糖タピオカミルクが流行り出してからはたまーに買いに行くようになりました。
カロリーがすごいのでたまにしか飲みませんが、黒糖・牛乳好きとしては最高の組み合わせだなと思います。
最近飲んでおいしかったのは、李圓圓というお店の黒糖タピオカミルク!
残念ながらあまり店舗数が多くなく、桃園市内だと中壢そごうの近くしか店舗がないみたいなので、そごうに行ったときくらいしか飲めないのが残念。
たまにしか飲めないくらいでちょうどいいのかもしれませんが。笑
【余談】台北の黒糖タピオカミルク超有名店、突然の廃業
2019年11月、台湾で黒糖タピオカミルクブームが起こる前からあった台北の超有名な黒糖タピオカミルクのお店・陳三鼎が閉店したという一大ニュースがツイッターで流れてきました。
最初は「数日間営業していないようだ」というニュースでしたが、後に上の写真の看板も外された写真がツイッターで流れてきたので、どうやら本当に廃業してしまったようです……。
超有名店の突然の廃業ということで、台湾好き・台湾在住者の間でかなり話題になりました。
黒糖タピオカミルクの先駆けともいえるお店ですし、飲めなくなってしまったのはとても残念です。
廃業の理由ははっきりしていないようですが、どうやら少し前に異物混入事件があったとのこと。
台湾のネットニュースに載っていた写真を見ましたが、衝撃的な図でした……。汗
タピオカ、日本に文化として浸透するか?!
マツコの知らない世界でタピオカドリンクを紹介していたたぴりすと。の2人は、タピオカが日本に文化として浸透することを願って活動しているとのこと。
今までに2回タピオカブームがあったそうですが、2回とも文化として浸透するほどではなく……果たして3度目の正直となるのでしょうか?!
タピオカブーム、まだまだ目が離せません!