こんにちは、猫猫(まおまお)です。
こちらで初めましての日本人妻さんと会うときに、よく話題にのぼるのが“夫婦間の会話は何語か”ということ。
日本語・中国語メインだったり、海外留学で出会った方とかだと英語がメインだったり、複数言語ミックスだったりといろいろですが、我が家は95%中国語・残りは日本語です。
私の台湾在住歴ももうすぐ丸7年、今では普通に生活する分にはあまり中国語で困ることはないですが、台湾に来た当初はほとんど中国語が話せませんでした。
そこからどうやって生活に困らない程度の中国語を身に着けたか、というお話をしたいと思います。
いつもの記事よりかなーり長いですが、お付き合いいただければ幸いです。
猫猫の中国語学習遍歴と語学学習における考え方
管理人についてでも書いてますが、私は外国語学部卒の語学オタクです。
なので「語学にはあまり興味がない(好きじゃない)」という方には参考にならない可能性大ですが、語学学習に関して個人的に思うことを書いてみたいと思います。
中国語は大学で1年選択
語学は好きだけどどちらかというとヨーロッパの言語に興味があった私。
大学時代1年ドイツに行って、今まで出会ったことのないタイプの中国人の友達に出会って「中国語勉強してみようかな」と思い、留学から帰って来てから大学で1年中国語を選択しました。
周りは他の学部の1年生とかばっかりだったので(語学の授業選択するのって大学1・2年生がほとんどですよね?)、ちょっと肩身が狭かったです。汗
最初はネイティブの先生の授業と日本人の先生の授業と1コマずつ取っていたんですが、ネイティブの先生の授業は肩身が狭すぎたので途中でやめました。
で、続けていた日本人の先生の授業ですが、どうやら厳しい先生の授業を取ってしまったようで……そもそも最初の人数もそんなに多くなかったけど、どんどん減っていって。笑
確かにちょっと厳しくて(特に発音)、私も授業の度結構ドキドキしてました^^;
でも、ある日その先生がジェイ・チョウ(周杰倫、中華圏では超有名な歌手)の曲を紹介してくれて。
この曲。
それまでC-POPって聞いたことなかったんですが、「こんなオシャレ(?)な曲があるんだ!」と、それがキッカケでジェイ・チョウの曲を聞くようになりました。
たまたまだけど、私の中国語への興味を更に深めてくれたその先生には感謝です。
恐らく日本人が中国語を勉強する上で一番の難関だと思われる発音を、大学時代にきちんと先生に(しかも厳しい先生に)習っていたのは、その後独学する上でも役に立ったように思います。
さすがにゼロから独学だったら厳しかったんじゃないかなと。
ほとんど中国語が話せない状態で始まった台湾生活。独学で頑張る
大学4年のとき1年中国語を勉強する→専門学校(1年)で半年間中国語復習→台湾に就職
という経路で始まった台湾生活。
「中国語勉強したことある」とは言っても、1年勉強したからって(しかも週にたったの1回だし)到底話せるようにはなっておらず、台湾に来た当初は大変でした。
スーパーの記事で、失敗談なんかも書きましたが……
これ以外に、銀行で口座を開くのとかにも結構苦労しました。
(行員の方が優しくてなんとか一人でできたけど)
台湾に来てまだ3ヶ月というところで出会ったのが現在の夫。
出会った当初、夫の日本語レベルはゼロ。
日本語の勉強を始めて1ヶ月くらいの頃にFacebookでメッセージをもらうも、結局会話はほとんど中国語。
(私はよくわかんないながらも、知ってる中国語と、「この日本語、中国語として通じるのかな」という漢字語とかを総動員してメッセージを書いていた気が)
出会ってから2ヶ月で付き合い始めるも、しばらくは筆談用のノートが欠かせませんでした!笑
でも、しばらくしたら筆談ノートも不要になり、「何て言うのかわからない」ということも何度もありましたが、徐々に会話が成り立つように。
夫との毎日のメッセージのやり取りで勉強していったような気がします。
結婚して移住してきてからは、しばらくは仕事もせず時間があったので、この記事の一番上の写真にある實用視聽華語という教科書の4冊目まで自力でやりました。
(5冊目はいまだほぼ手付かずのまま)
習得を目標とする言語を母語とする人と付き合うのは超有効!
「外国語が話せるようになる最速の方法は、その外国語を話す人と付き合うこと」とか、よく言われますよね。
個人的にこれはものすごく有効だと思います。
私も夫が英語・日本語全然できないおかげで「私が中国語勉強しよう!」と語学オタク魂に火がついてしまって(笑)頑張れました。
よくよく考えたら、アプローチしてたのは夫→私だったのに、そこで夫が日本語頑張らないで私が中国語頑張った……って、おかしいですよね。苦笑
夫にもうちょっと頑張ってもらうべきだったと、今はちょっと後悔しています。
実はドイツに留学していたときに縁あって超長身ドイツ人(笑)と知り合い、お付き合いしていたんですが、やはりそのときはドイツ語力が結構伸びたと思います。
彼は日本語も勉強していましたが、普段の会話は専らドイツ語だったので。
しばらくドイツと日本で遠距離恋愛してましたが、その間も彼との会話でドイツ語使うので忘れませんでしたしね。
中国語メインで生活している今となっては、中国語のほうが話せると思いますが、一応ドイツ語ではドイツ語検定準1級・ゲーテインスティテュートのドイツ語試験C1レベル(上から2番目)に合格できました。
私がそのとき頑張って勉強したから合格できたんだと思いますが(彼のおかげとは言いたくない 笑)、ドイツ人と付き合っていたことでドイツ語を使う機会が多くなったのは確かです。
ドイツ語も忘れないようにぼちぼち勉強したいと思いつつ、全然できてない~(T_T)
猫猫的中国語学習方法3つ
私がこれまでやってきた(主に台湾に住むようになってからの)中国語の学習方法3つをお伝えします。
台湾ドラマを見る
台湾のテレビはほとんどの番組に中国語の字幕がついています。
(中国語学習者にはとてもありがたい!)
日本人は漢字の知識はあるので、それにプラス多少の中国語の知識があれば、なんとなくストーリーは理解できるのではないかと思います。
私は最初にたまたま”螺絲小姐要出嫁(スクリュー・ガール 一発逆転婚!!)”というドラマにハマって、これ以外にも「中国語の勉強にもいいかも!」と思っていろいろ見るようになりました。
他におもしろかったのは
- 兩個爸爸(ふたりのパパ)
- 小資女孩向前衝(進め!キラメキ女子)
- 就是要你愛上我(王子様をオトせ!)
- 愛上兩個我(恋に オチて!俺×オレ)
- 死神少女
- 真愛黑白配
- 我的寶貝四千金
- 幸福兌換券
この辺かなー。
まぁ、いろいろ見ていくと「台湾ドラマって結構パターン決まってるな。笑」とは思いますが、楽しみながら勉強するにはもってこいの方法だと個人的には思います。
テレビの字幕で知らない・気になる単語を書き出して調べる
台湾ドラマや、ニュース・バラエティ(私はそんなに見てませんが)など見てると、本当に知らない単語ばっかり……
さすがに全部は書き出すことは難しいですが、ちょこちょこスマホにメモしてました。
でも、メモしたままで調べられてない単語もたくさん残ってます(^_^;)
とにかく中国語で伝える努力をする
うちの場合は夫が英語も日本語もほぼ話せなかったので、半強制的にそういう環境に置かれたわけですが……
単語や文法をインプットしても、使う機会がなければ使えるようにはなれません。
なので、単語にしても文法にしても、勉強したら使ってみるのが一番だと思います。
と、偉そうに書いておきながら、私も最近はすっかりなあなあになってしまってるので……これをキッカケにぼちぼち頑張ろうかなっ。
台湾語と中国語は全くの別物!台湾語は習得できる気がしません
台湾で話されているもう一つの言語、台湾語(臺語・閩南語)。
台湾のこと・台湾の言語をあまりご存じない方が、よく(台湾の)中国語を指して”台湾語”と書いていたりするのを見かけますが、中国語と台湾語は全くの別物です。
義父は台湾語のほうが得意なので、義実家に行くと家族の会話も台湾語率が高くなるのですが、台湾語での会話が始まると私はもうお手上げです。
(台湾語で会話してるときにときどき私の名前(そのときだけ中国語読み)が出てくると、何言われてるのかちょっと気になったり)
語学は大好きですが、台湾語の響きはどうもあまり好きになれず、「勉強したい!」と思えないんですよね~……。
できたほうが何かと便利なんだろうな、とは思うのですが。
「習得できる気がしない」というより「習得する気がない」と書いたほうが正しいかな(-_-;)
ちなみに義母は、お父さんが外省人(中国大陸から台湾に渡ってきた中国人)で、家庭では中国語オンリーだったようです。
そのため嫁いだ当初は台湾語がわからず苦労したそうですが、今では台湾語ペラペラです。
男三兄弟の三男である夫は、なぜか「台湾語はできなくてもいい」と言われたらしく、聴き取りは結構できるようですが、話すほうはあまりできません。
お兄ちゃん2人は仕事で割と台湾語を話す機会があるのか、夫よりずっと話せます。
現在の目標は中検準1級・HSK6級
今の私の中国語でも、何かの手続き関係とか以外なら1人でなんとかなります。
台湾の会社で仕事をするつもりもないし、中国語を使うのは夫と話すときと外に出たときくらいなので、それでも生活上は問題ないでしょう。
でも、生活の中で「これってどうやって表現するんだろう」とか、「夫になら通じるけど他の人には通じないかも?」と思うこともよぉぉぉぉぉくあって……。
(恋人・夫婦間ならなんとなく通じるってこと、あるんじゃないでしょうか)
その中途半端な状態から抜け出したいと思い、今年の1月から週1回オンラインレッスンを受けています。
中国在住ブロガーさんのブログで知った先生で、中国人でも台湾人でもなく日本人の先生です。
今まで「語学を教えてもらうならネイティブの方のほうがいい」と思っていたところがありましたが、中国語に関しては曖昧なことも多く、母語で説明してもらったほうがいいこともあると感じます。
私としては、やはり語学の勉強をするなら試験の合格などを目標にしたほうが頑張れるので、まだまだ受けるのは先になると思いますが、中検準1級・HSK6級を目標にしています。
どちらも繁体字ではなく簡体字の試験なので(作文は繁体字で書いてもいいらしいですが)、簡体字に慣れる練習をしていかないといけません。
あと中国・台湾で四声が異なったり、単語も違ったりするので、台湾ベースの私が中検準1級・HSK6級を受けるのはちょっと不利なのかなぁとも思いますが……頑張ります!
滞りなく台湾で日常生活を送れるように、もっとスムーズに中国語を話せるようにもなりたいです。