こんにちは!マルです。
私は2018年の8~9月に台湾の教習所に通い、運転免許を取得しました。
すでに4年以上経過していますが、少しでも新しい情報をということで、今回は2018年時点での台湾教習所・免許取得試験体験記です!
また、幸い事故に遭ったことはないのですが、交通事故に遭ったときの対処法についても、あわせてお伝えします。
運転免許取得~路上運転試験について
台湾の運転免許取得においては、以下の3つの試験に合格しなければなりません。
- 学科試験
- 実技試験
- 路上運転試験
外国人の場合は、6か月以上の滞在、居住許可を証明する書類、外国人居留証などを持っていることが条件でした。
学費は12,000元。(教習所によって値段が違うようなので、確認が必要です)
試験の費用は1,500元で、試験の前日までに別途支払いです。
路上運転試験(路考)は、2018年から導入されたものです。
2018年より前は路上運転試験はなく、教習所の授業の一環として、1~2回教官と一緒に路上へ出て、運転の練習をするというだけでした。
今回は路上運転試験(路考)について、お話ししたいと思います。
路上運転試験(路考)は何をする?
路上運転試験の練習は、試験日近くになってから、2回。
実際の試験と同じルートを、他の学生と一緒に乗り合わせて、交代で運転していきます。
だいたい20~25分ほどのルートでした。
助手席に教官が座り、試験の際の注意すべき点を教えてくれます。
例えば、「この十字路では左右安全の確認を、首振りと指差し、声に出して行わないと、減点になる。」などです。
路上運転試験は100点満点中70点以上で合格となります。
教官と路上に出ての練習は2回しかないので、わからないことや気になることは、その場できちんと確認したほうがいいと思います。
私も練習では、大きなミスもなく合格できると言われましたが、練習量が足りないため不安でした。
なので週末、主人と一緒に試験と同じルートを何回か周りました。
もちろん自分で運転はできないので、主人に運転をお願いして、教官から教えてもらった注意点を思い出しながら、ルートを確認しました。
いざ、試験!
私の場合、毎週末主人の実家に帰っていたため、教習所も主人の実家の近くで選びました。
新北市の教習所だったので、学科試験は士林の免許センター(士林監理站)で受けました。
試験は2日に分けて行われました。
土曜日に学科試験を受け、合格者は翌日の日曜日に、各教習所で午前は実技試験、午後は実技試験合格者のみ、路上運転試験を受けることができます。
私は無事、学科試験に合格したので、日曜日に実技試験を受けることになりました。
実技試験当日は、朝8時から始まりました。
11時頃には、全員の実技試験が終わっており、12時に合格発表がありました。
合格者は、そのまま教習所にて待機。昼食をとり、13時から路上運転試験が始まりました。
免許センターから来た試験官が、助手席に座っており、自分の資料を渡して、試験官が車内に取り付けられたカメラの電源を入れたら、試験開始です。
まずは、実技試験のときと同じように、車に乗り込む前に、口頭で以下の内容を確認しなければなりません。
- 檢查胎紋胎壓是否正常(タイヤのすり減り具合、空気圧確認・左前)
- 檢查車前地下有異物或異常(車前方部に異物、異常がないか確認)
- 檢查胎紋胎壓是否正常(タイヤのすり減り具合、空気圧確認・右前)
- 檢查胎紋胎壓是否正常(タイヤのすり減り具合、空気圧確認・右後)
- 檢查車後地下有異物或異常(車後方部に異物、異常がないか確認)
- 檢查胎紋胎壓是否正常(タイヤのすり減り具合、空気圧確認・左後)
→これらを、左側からぐるっと車体を回りながら、口頭と指差しで確認
*前後の安全確認を行いドアを開ける
- 調整座椅(椅子調整)
- 調整頭枕(ヘッドレスト調整)
- 繫安全帶(シートベルト着用)
- 打開電源開關(電源を入れる)
- 調整左後視鏡(左ミラー調整)
- 調整右後視鏡(右ミラー調整)
- 調整室內鏡(ルームミラー調整)
- 檢查油表(ガソリン計確認)
- 檢查水溫表(水温計確認)
- 檢查手煞車燈(サイドブレーキランプ確認)
- 檢查機油燈(オイルランプ確認)
- 檢查電瓶燈(バッテリーランプ確認)
*クラッチペダル踏む
- 試踩煞車(ブレーキ確認)
- 檢查是否為空檔(ニュートラル確認)
*エンジンをかける→運転開始
試験中の発言・行動は、すべて録画されています。
エンジンをかける前の口頭での確認事項や、運転中の左右・後方確認は、難しい単語が多いため、日本語でも構わないと言われました。
ただ、すべての発言は録画されているので、適当なことは言わないほうがいいかなと思います。
私は、わかっている単語は中国語で、その他は日本語を使いました。
試験官も、確認動作をしているのを見ているので、日本語でも大丈夫でした。
車内では、試験官が私の資料を見て、「日本人なの?すごいね、頑張って~」と最初に声をかけてくださったので、少し落ち着きました。
突然のことで焦りましたが、反対車線からくる車が少なかったため、何とか乗り切ることができました。
教習所に戻り、試験終了です。
しばらくすると、路上運転試験の合否が伝えられて、合格者はその場で免許証の発行手続き(手数料は300元)を行います。
免許証は1週間ほどでできました。
台湾(桃園)は駐車場が少ない?!
今回、私が台湾で運転免許の取得をしようと思った理由の一つに、子どもの習い事の送迎がありました。
今までは、バスを使ったりタクシーを使ったりしていたのですが、子どもが増え、天気も変わりやすい台湾では、車での送迎の方が断然!ラクでした。
ただ、台湾は駐車場や路上駐車枠が少ないので、出先で停める場所が見つからず、ぐるぐると駐車スペースを探し求めることもよくあります。
お出かけ前に、前もって駐車場情報を調べておくとよいですね!
台湾は交通事故が多発?!事故に遭った場合の対処法
運転をし始めてよく思うことは、事故に遭遇してしまった場合、どうしたらよいのか?ということです。
毎日運転をしていると、週に1~2回は、事故現場を見ます。
そのたびに身が引き締まる思いでハンドルを握るのですが、自分がきちんと運転しているつもりでも、誰かの車にぶつけられるかもしれないし、バイクが飛び出してくるかもしれないし……。
台湾では、自分が被害者にも加害者にもなり得る可能性が、非常に高いように思います。
もし事故に遭った場合、まず自分が何をしたらいいのか、皆さんはご存じですか?
日本だと教習所で習うようですが、台湾の教習所では何も教えてくれませんでした。
なので、自分で調べて、きちんと理解し、行動に移せるようにしておかなければなりません。
もし、台湾で交通事故に遭ってしまった場合、おそらく相手はほぼ台湾人でしょう。
警察とも中国語でやり取りをしなければならないので、パニックになってしまう可能性も。
交通事故に遭ったときの対処法
<事故に遭遇したときの対処法>
- 負傷者の確認・保護
- 負傷者を動かせる場合、安全な場所に移動させる
- 負傷者がいる場合は、救急車(#119)を手配
- ハザードランプ点滅や、三角表示板、発煙筒などで後続車に事故を知らせる
- 警察(#110)へ届け出
- 警察が到着するまで、現場状況(お互いのスピード/停車位置/信号機や一時停止などの交通規則など)を記録しておく
- 目撃者などがいれば、名前、連絡先を必ず聞いておく
- 保険会社へ連絡(被害者も加害者も必ず)
▼保険会社に連絡すること
- 証券番号、契約者氏名、住所、電話番号
- 事故日、時間、場所
- 車の登録番号(ナンバープレートの番号)
- 運転者の氏名、生年月日、住所、電話番号(日中の連絡先)
- 事故の状況、届け出警察名
- 相手の住所、氏名、電話番号等の日中の連絡先、車種、登録番号、任意保険の保険会社名
事故の様子、車体の状態をできるだけ写真に撮るなど、記録を残すようにしましょう。
ドライブレコーダー映像の保存も忘れなく!
下記の記事は中国語ですが、交通事故に遭ったときの対処法を簡単に説明してくれています。
▶︎發生車禍怎麼辦?交通事故緊急處理SOP,掌握應變原則五字訣|臺灣產物保險
こちらは、台湾在住日本人の方が実際に、交通事故に遭った際の話です。
事故に遭遇しないことが一番いいのですが、万が一の場合に備えて、確認しておきましょう。
台湾の免許証を日本で使いたい!
今まで、日本に帰国したときは、公共交通機関を使ったり、父が休みのときは車を出してもらったりして、遊びに行ったり用事を済ませたりしていました。
でも、免許を取ってからは、「日本でも自分で運転してみたい!」と思うようになりました。
とはいえ、台湾の免許証は日本では有効ではありません。では、どうすればいいのでしょうか?
日本語翻訳文を取得しよう!
近くの交通部公路総局の監理機関(私は中壢にある監理站)に、
- 台湾の運転免許証
- パスポート
- 居留証
を、持っていき、日本語翻訳文を申請します。
手数料は100元でした。その日のうちに作成完了し、取得できます。
この日本語翻訳文は、台湾の運転免許証の記載内容に変更がない限りは有効であり、日本へ入国するたびに日本語翻訳文を取得し直す必要はありません。
台湾の運転免許証を更新した場合や同免許証の記載事項に変更があった場合には、日本語翻訳文を取得し直す必要があります。
こちらに詳しく書かれています。
▶︎台湾の運転免許保有者が日本において車両を運転するための制度 | 公益財団法人日本台湾交流協会
いざ、日本で運転!
台湾で日本語翻訳文を取得し、日本で初めての運転!
緊張しました。
ハンドルが右ハンドルなので、感覚がつかめず、慣れるまで時間がかかりました。駐車する際は、ドキドキで手に汗が。。
でも慣れてくれば、車での移動はラクでした。
子どもたちは車内で寝られるし、荷物が増えても帰りの心配もいらないし、時刻表を見て時間に追われたりすることもなくなりました。
遠くへ出かけるときも、今までは父しか運転ができなかったため、一人で長距離運転をしてくれていて、申し訳ないと思っていたのですが、これからは、私も父と交代しながら運転ができるようになったので、負担が減ったと思います。