台湾のエビ釣りを体験したことがありますか?
台湾人も大好きなエビ釣りは、釣る楽しみと食べる楽しみの両方を味わえる娯楽です。
エビ釣り場に通い詰めている地元の人は、マイ釣り道具を持参していますが、一般的には手ぶらでOK!フラッと立ち寄れる気軽さも魅力と言えるでしょう。
台湾のエビ釣りとは
エビ釣りは、言葉のとおりエビを釣って楽しむ遊びです。
自分で釣ったエビは、その場で焼いて食べることができるので、釣りが終わったあとも楽しめます。
大半のエビ釣り場は室内なので、天気がよくない日のアクティビティとしてもおすすめ!
「釣りって難しいんじゃ?」と思っている方もいるかもしれませんが、釣りの知識やテクニックがなくても釣れるので、お子さんと一緒に楽しむこともできますよ。
料金は、竿のレンタル時間により変わります。
釣り場ごとに設定されているレンタル時間が異なり、1時間単位でレンタルできるところもあれば、最短で2時間からというところもあります。
一人いくらではなく、釣る竿の数に対して料金が発生するため「彼氏が釣ってる横でスマホを見ている彼女」というカップルの姿もよく見かけます!
基本的な流れ
エビ釣りの基本的な流れを紹介します。
釣り場により、システムが多少異なることがありますが、基本的にはどこも大差ありません。
わたしの経験上、いっけん怖そうに見えるスタッフも、わからないことがあれば丁寧に教えてくれるので、不明点はなんでも聞いちゃいましょう。
1.受付をする
受付でレンタルする竿の数とレンタル時間を伝えます。
受付付近に料金表があるので、それを見て決めましょう。
料金を支払うと、釣竿と餌がもらえます。
2.釣り場所を確保する
竿を持って、自分の釣りたい場所へ移動しましょう。
イスが設置されてない場合は、釣りたい場所まで自分でイスを運びます。
自分が座る場所の前(釣り池の内側)にある、水道管のような形の「でっぱり」に、釣ったエビを入れる網をセットします。
網は、スタッフが持ってきてくれる場合もありますが、自分でセットする場合が大半です。
釣り場内に、網が置いてある場所があるので、そこから持ってきましょう。
大半の釣り場では、スタッフが竿と浮きの調整をしに来てくれます。
3.エビを釣る
竿をレンタルすると餌も一緒にもらえます。
もらえる餌は干しエビが一般的ですが、鶏の内臓のような高級な餌の購入も可能です。
準備ができたら、餌を釣り針につけてエビ釣りスタートです!
釣れているかどうかは、浮きを見るとわかります。
引き上げたい気持ちをぐっと我慢して、10秒間ほど待ちましょう。
エビが釣れたら、釣り針を外し、大きなハサミのついた足を取ってから網に入れます。
4.竿を返す
竿のレンタル時間が終了すると、アナウンスが流れます。
アナウンスが聞き取れなくても、レンタル開始の時間(あるいはレンタル終了時間)が書かれた紙を受付時にもらうので、時間をチェックしておけば問題ありません。
レンタル時間が終了になったら、受付に竿と餌の入ったお皿を戻します。
イスを自分でセットした場合は、イスを元の場所に戻しましょう。
5.エビを焼く
釣ったエビの入った網を持って、エビを焼くブースまで移動しましょう。
エビ焼きコンロの近くには、エビを洗う場所と下処理する場所があります。
まず、エビをよく洗ったあと、たっぷり塩をふってからコンロで焼いてください。
焼き方は、竹串でエビを刺してから焼いたり、たくさんのエビが一気に焼ける網のようなものに入れて焼いたりと、釣り場により異なります。
6.エビを食べる
お待ちかねの実食時間です!
釣り場では、ビールやジュースを販売しているので、飲みながらエビを堪能しましょう。
エビの身は大ぶりで、ミソもトロトロ。とってもおいしいですよ!
食べ終わったあとは、エビの殻をゴミ箱に捨てて帰ります。
エビ釣り場に居酒屋が併設されていることも
料理を提供している釣り場も多くあります。
メニューは、熱炒(居酒屋)にあるものが多く、中には釣ったエビをプラス料金で調理してくれるところも。
エビが釣れなかった場合でも、お腹を満たすことができますよ。
【釣りレポート】雰囲気に飲まれないことが楽しむポイント!
エビ釣りといえば士林が有名ですが、交通が少々不便な場所。
車があれば問題ないのですが、わたしは車を運転できない(厳密にいうと台北で運転する勇気が出ない)ので、MRTやバスで行きやすいエビ釣り場を探して行っています。
探してみると、台北と新北市には意外と多くのエビ釣り場がありました。
今回は、最近行ったエビ釣り場の中で一番お気に入りのエビ釣り場を紹介します。
釣りレポートもあわせて紹介するので、エビ釣りに行かれるときの参考にしてくださいね!
今回訪れたエビ釣り場
釣り場の名前は、水岸休閒釣蝦場。新北市の中和にあり、中和コストコから徒歩圏内にあります。
最寄りのバス停から徒歩3分と交通が便利で、Googleマップの評価もよかったことが初訪問のきっかけです。
どの釣り場もそうなのですが、エビ釣り場には独特の雰囲気があります。
水岸休閒釣蝦場も、最初は一歩踏み込むのに勇気が必要な雰囲気があったのですが、入ってみると親切なスタッフと常連さんばかりで楽しく過ごすことができました。
マナーやルールは、その釣り場によって異なる場合があるので、周りの人を真似するようにしています。
費用
水岸休閒釣蝦場の料金は下記のとおりです。
2時間 | 3時間 | 1時間延長 | |
---|---|---|---|
公蝦 | 900元 | 1,300元 | 450元 |
母蝦 | 500元 | 700元 | 250元 |
「公蝦」はオスのエビ、「母蝦」はメスのエビです。オスのほうが大きいので、公蝦は母蝦よりも料金が高いようです。
このほか、飲み物やお菓子、餌の販売をしているので、欲しいものがあれば受付に持って行き、支払います。
実際の釣りレポート
タイトルにもあるとおり、エビ釣りのポイントは、雰囲気にのまれないこと。
マイ釣竿を持ち、タバコやビンランを食べながら釣る常連さんたちにビビッてはいけません。
邪魔にならない場所にイスをセットして(ビビりを克服できていない証拠!)、おいしいエビを食べる姿を想像しながら、いざ釣らん!
わたしたちは毎回2時間コースです。
8歳の息子がエビ釣り大好きなのですが、釣れない時間も長く、そうなると退屈オーラを出してくるので、2時間がベストだと感じています。今回は、公蝦池で釣りました。
2時間レンタルしたので、ひと竿につき900元です。
餌は、ちょっと奮発して有料のものを購入。塊になっている餌を、自分たちで小さく切って使用します。
青いケースの中に見える赤いものが餌です。小型のナイフで小さく切るのですが、柔らかすぎてうまく切れず……。
無料でもらえる餌(干しエビ)も使って釣りましたが、どちらの食いつきがよいかはよくわかりませんでした。
常連さんたちは、鶏レバーを餌にしている人が多かったので、次回は鶏レバーに挑戦してみたいと思います。
ボーっと釣り糸を垂らしている時間も、嫌いではありませんが、やはり釣れた瞬間はテンションがあがります。
エビ釣りを始めたばかりのころは、怖くてエビをつかめなかった息子も、いまでは手慣れたものです。
エビは大ぶりな泰國蝦。食べ応えがあります。
水岸休閒釣蝦場では、1時間ごとにバケツ2杯分のエビを釣り池に追加投入します。
追加投入したあとは、ガンガン釣れるラッキータイムに突入するのでみんな必死です!
池の中に黒っぽく見えるものが、エビです!投入されたエビは、あちこち泳ぎ回ります。
自分たちの近くにエビが泳いで来ることもありますが、エビを手や網で捕まえることは禁止されているので、気をつけてくださいね。
釣れない時間が長くなると、スタッフや常連さんが釣り方のレクチャーをしてくれました。
レクチャーのおかげで、大漁!(常連さんはこの倍以上釣っていますが)
あっという間に2時間が過ぎ、レンタル終了です。
お楽しみのエビ実食時間がやってきました。
まずはエビをよく洗い、洗ったあとに塩をまぶします。「多いかな?」と思うくらいたっぷり塩をまぶすとおいしいですよ!
エビを串に一本ずつ刺す釣り場もありますが、ここは網で一気に焼くスタイル。
初訪問時は、スタッフが焼いてくれました。
水岸休閒釣蝦場はこちら
- 住所:新北市中和區中正路368之12號
- 電話:02-22426687
- 営業時間:24時間
- 定休日:無休
- FBページ
エビ釣り、興味を持っていただけたでしょうか。
エビ釣りでは、普段あまり味わえない台湾らしい雰囲気を体験できます。
いつも見る台湾の表情とはちょっぴり違う一面に、ドキドキしてしまうかもしれません。
一見怖そうな(でも優しい)地元の人たちに混ざって、台湾らしい遊びをぜひ体験してみてくださいね!
水岸休閒釣蝦場のほかには、MRT行天宮駅近くにある全佳楽釣蝦場も交通が便利でおすすめです。(オープンが16時と遅いのですが)